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art のための table talk vol.10 レポート

  • kawaruaidanobijyut
  • 4月25日
  • 読了時間: 4分

[4月のトピック]  

第10回 「ナマ・イキ VOICE アートマーケットを語る」 

[日時]  

2025年 4月19日(土) 15:30〜17:30 

[会場]  

マルヤガーデンズ7階 ガーデンズ7 (マルヤガーデンズ 7 階) 

[ゲスト] 

万善弘美さん(KTS 鹿児島テレビ制作部)

[参加メンバー]  

かわるあいだの美術実行委員(木浦奈津子/画家、さめしまことえ/美術作家、原田真紀/インディペンデント・キュレーター、平川渚/美術作家)  

黒岩美智子(ガーデンズシネマ支配人)  






25年にわたり、美術の枠組みを揺さぶる表現の挑戦の場となってきたKTS鹿児島テレビ主催「ナマ・イキVOICEアートマーケット」の歩みを、KTS 鹿児島テレビ制作部、万善弘美さんをお迎えし、振り返りました。

会場には、第一回目の会場案内図や、これまでのパンフレットが並び、懐かしい映像も見せていただき、会場一同、何度も感嘆の声をあげながらのお話会となりました。

1990年、男性中心社会の中で、女性を応援する番組としてに放送を開始したテレビ番組「ナマ・イキVOICE」。視聴者と共に作る番組として、様々な試みを行ってきました。

そして2001年、番組に届いた「鹿児島で表現の場を」という手紙から、アートマーケットの企画が立ち上がります。実行委員会を募集し、集まったメンバーと共に、第一回「ナマ・イキVOICEアートマーケット」を照国神社境内で開催しました。開場前から入口に人が並ぶ程の盛況ぶりで大成功を収めました。

しかし、3回ほど開催した後で、番組にとある意見が届きます。その意見をきっかけに、「アートとは何か」を真剣に考えることになり、様々な試みをすることになったそうです。

アートが番組の外に出るような仕掛けをカフェや雑誌とコラボして作ったり、番組内で毎週アート作品を紹介したり、会場も、屋内・野外・公共施設、商業施設など様々な場所での開催に挑戦をします。

アートマの特徴とも言えるのは、多彩なゲスト審査員です。この審査員なら応募したいと県外から応募も増えたそうです。

またアートマ入賞者が、東京で行われるアートイベント「GEISAI」にブース出展できる権利をもらえる、という副賞も話題となりました。万善さんも、審査員からはアートマの方向性について貴重な意見をたくさんもらった、とのことでした。

また、その運営には、初回からかかわり続けてくれた実行委員会の皆さんの存在が欠かせなかったそうです。

そしてコロナ禍には、展覧会形式の「アートマEX」が行われました。コロナ禍を経て、「イラストフェス」「カルチャーフェス」など、少し形式を変えた経緯などをお話してくださいました。

来場者からは、

・難しいと思っていたアートの入口としての役割を果たしていた

・テレビ番組が「場」を作れることが凄い

・作品をみて「こんなことをしていいんだ」と感じた。

・活気と勢いがあり、若い人が自分を表現できる場に見えた

・アートマに出せたら一人前の作家に見えた

・地域の文化を支えてくれている

・自分には敷居が高く感じた

質疑応答を経て万善さん、横山さんからは

・エンタメ要素の高い作品も、じっくり見る作品も、社会問題を扱う作品も、どっちも求めていて、全部が共存できるようじゃないと、審査員に来てもらおうと思わない

・番組制作を通してアーティストの考えに触れることが大きな刺激になった。

・休みにも県外の美術館を見に行くようになった

などのお話が出ました。

万善さんのお話の中で、「何も分からないところから、勢いだけではじめたけれど、自分の根っこはアート。アートが無くてはならない」というお話がありました。他の地域には無い独自の形で、アートを求める人と、表現したい人とが集う場を25年もの長い間作り続けてきたアートマ。価値が定まらないものを見る場が少ないこの鹿児島で、アートマが果たした役割は本当に大きいと、改めて感じました。

会の最後には、万善さんから今後の展開についてのお話もありました。

また後日、番組の中で発表があるそうなので、皆さんどうぞ楽しみにしていてください!

(さめしま)




  


 
 
 

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