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art のための table talk vol.11 レポート

  • kawaruaidanobijyut
  • 5月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月22日

[5月のトピック]  

第11回 他の地域はどんなことしてる? アートや権利のアレコレ 

[日時]  

2025年 5 月 17 日(土) 15:30〜17:30 

[会場]  

garden7(マルヤガーデンズ 7 階) 鹿児島市呉服町 6-5

[参加メンバー]  

かわるあいだの美術実行委員(木浦奈津子/画家、さめしまことえ/美術作家、原田真紀/インディペンデント・キュレーター、平川渚/美術作家)  

黒岩美智子(ガーデンズシネマ支配人)







今回は3月末に沖縄で開催された「美術をめぐる脱中心の実践・報告・集会 2025 第2回活動報告集会」にかわるあいだの美術実行委員会として参加し、共有された各団体の取組と、プレイベント・アフターイベントで訪れた沖縄の美術作家のアトリエや施設の報告を行いました。


3/30の報告集会には、以下の団体と、彫刻家/評論家の小田原のどかさん、文化研究者の山本浩貴さんが各地より沖縄県立博物館・美術館に集まりました。

・ヨルベ(沖縄)https://yorubeokinawa.myportfolio.com/ 

・サゴリに集うひろしま有志の会(広島) ※オンライン参加

加納実紀代資料室「サゴリ」女性史研究家 https://sagori.fem.jp/ 

・art for all(国内外各地) https://artforall-jp.org/ ※オンライン参加

・かわるあいだの美術実行委員会(鹿児島)https://kawaruaidanobijyut.wixsite.com/aida 

・trunk(秋田)https://sylvester-shifu.com/ 

・HAUS(北海道)https://haus.pink/


地域、コミュニティ内の課題や社会状況をどのように乗り越えているか、各地の実践が各団体のメンバーから語られました。

各団体、ほぼコロナ禍直前~最中に立ち上がっており、それまで見過ごされてきたり扱いづらいこととされてきた問題に、若い世代の作家が声を挙げていたり、アートワーカーの権利向上のためのシンポジウムなどを主催したり、他機関との連携や、それによってアートが地域社会の構成要素として機能している事例などが共有されました。

そして活動を行う上での憲章やグランドルールを設定し公開することで自らのスタンスを示していることなど、参考となる取組みが多くありました。


鹿児島では、美術家やアートワーカーが活動する基盤がまだなく、なかなか社会的に機能しているとは言い難い状況があり、権利を訴えるまだ前段階にあること、他機関との連携もしづらい現状を実感しました。


プレ・アフターイベントで訪れた金城実さん、石垣克子さんのアトリエ、佐喜眞美術館、キャンプタルガニー、平和の礎、ひめゆりの塔の報告も行いました。


来場者からは、鹿児島はまだアートワーカー、フリーランスなど弱い立場の人が権利を訴える状況とはかけ離れているので、ちょっと先を行っている内容に感じたという感想もありました。確かに権利や報酬のことを主張すると、めんどくさい人と思われるのではないかと躊躇するけど、ここで変えていかないといけないという危機感も語られました。

他に、鹿児島は選択肢が少ない為どうしても力関係が固定されてしまいがちではないか、変わるにはどうしたらいいかなどの感想も挙がりました。


扱いづらい問題、声を挙げにくいことや可視化されてこなかったことなど、鹿児島でも少しずつ皆さんと語り合える場が持てたら、という今後の目標も見いだせました。

(平川渚)  


 
 
 

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