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artのためのtable talk vol.2 レポート

更新日:3月22日

[2月のトピック] 

鹿児島の地域アートプロジェクトを振り返る 

[日時] 

2024年2月17日(土)15:30-16:50 

[会場] 

マルヤガーデンズ7階オープンガーデン 

[参加メンバー] 

かわるあいだの美術実行委員(木浦奈津子/画家、さめしまことえ/美術作家、原田真紀/インディペンデント・キュレーター、平川渚/美術作家) 

黒岩美智子(ガーデンズシネマ支配人) 

[参加人数] 

16人 







 





さめしまことえと平川渚による、鹿児島で過去に開催された地域アートプロジェクトをめぐる話、それを受けて参加者とディスカッションをした。 

さめしま自身が事務局長および作家として参加した「SA・KURA・JIMAアートプロジェクト」(2006~7)、作家として参加した「やねだん芸術祭」(2008年)、「時の芸術祭09」(2009)、「おおすみ・かごしま芸術祭」(2012)、鑑賞に訪れた「KOSHIKI ART PROJECT」(2004~13)、平川渚が作家として2011~16年に参加した「吹上ワンダーマップ」(2009~18)である。2000年代の全国的な地域アートプロジェクトの盛り上がりが鹿児島にも波及し、その口火を切り、発火点となったのが「SA・KURA・JIMAアートプロジェクト」だろう。当時、美術作家・藤浩志のアシスタントをしていたさめしま(浦田琴恵)は会場となる桜島の廃業した温泉ホテルに送り込まれ、一室に住みながら利用法を考えた。その後家主の都合により、半年で出ていくこととなってホテル全体を使った芸術祭をメンバーと計画する。私は実見していないが、記録集を見る限り、客室、宴会場、浴室とあらゆる部屋を使い、壁に直接描いたり、壁や床をぶちや抜いたりとかなり自由度の高い、作家たちの創造のエネルギーが充満するような熱気を感じる。 

しかし過去のアートプロジェクトは記録集だけでは伝わらない、伝えられないことがあるのも事実だ。私自身も経験しているが、時間を経ることで見えてくることも多々ある。このかわるあいだの準備室の目的は、過去のアートプロジェクトの実例を運営・参加作家・鑑賞者などの視点から多面的に振り返り、これからの鹿児島コンテンポラリーアート界にいかしていくヒントを見つける試みだ。だからあえて語られてこなかった反省点や課題、傷にも触れ、見つめていきたい。そこをどう乗り越えるのか、乗り越えられないのか。現状や地域性を含め、鹿児島の人たちと次回(3/23)語りあっていきたい。そして、この貴重な振り返りをいつかどうにかして記録集として発行できないか模索していることも記しておく。

(文責 原田真紀) 



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